「膝の下が痛くて、ジャンプするのもつらい…」「サポーターを着けているのに、なかなか痛みが引かない…」
お子様のオスグッド病でお悩みの保護者の方や、部活を頑張る中学生の皆さん、こんな経験はありませんか?
オスグッドの痛みにはサポーターが有効ですが、ただ痛みを抑えるだけでは、根本的な解決にはなりません。
この記事では、なぜサポーターに頼りすぎるといけないのか、そしてオスグッドを根本から治すために何が必要なのかを、専門家の視点から詳しく解説します。
サポーターは魔法じゃない!オスグッド対策の基本と限界
サポーターの役割は「負担を減らす」こと
「膝が痛いから、サポーターを着けておけば大丈夫」と考えている中学生や保護者の方は多いでしょう。
サポーターの役割はあくまで膝の動きを安定させ、痛む部位にかかる物理的な負担を一時的に軽減することにあります。
骨や筋肉に加わるストレスを和らげる補助的なツールであり、オスグッドの原因そのものを治す効果はありません。
サポーターはあくまで対症療法であり、それだけに頼り続けると根本的な問題が解決されないままになってしまいます。
オスグッドの痛みの原因を放置するリスク
オスグッドのつらさは膝に現れますが、その本当の原因は別の場所に隠されていることがほとんどです。
太ももの筋肉の硬さや、股関節の柔軟性の低下、さらには普段の姿勢や体の使い方など、様々な要因が複合的に絡み合ってオスグッドを引き起こします。
サポーターは、痛む部分の負担を一時的に減らすことはできますが、根本原因を放置したままになるので、その他の場所がどんどん悪化してしまう可能性が高くなります。
負荷が強すぎてオスグッドを悪化させてしまうケース
オスグッド病を発症した中学生の中には、「サポーターを着けているから大丈夫」と無理をして練習を続けてしまうケースが見受けられます。
サポーターが痛みを軽減してくれるため、ついつい限界を超えて動いてしまいがちです。
しかし、根本原因が改善されていない状態で運動を続けると、痛みがどんどん増していき、最終的には長期的な休養が必要になるほど症状が悪化してしまうことがあります。
サポーターは「治療の補助」であり、「魔法の道具」ではないことを理解することが非常に重要です。
オスグッドの本当の原因は「歪み」と「硬さ」にある
中学生の急な成長が身体のバランスを崩す
中学生の時期は、身長が急激に伸びる「成長期」にあたります。
骨が急速に成長する一方で、筋肉や腱の成長が追いつかず、バランスが崩れることがあります。
特に、太ももの筋肉(大腿四頭筋)が硬くなると、膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)が引っ張られ、炎症を引き起こしやすくなります。
この成長による身体のアンバランスこそが、オスグッドが中学生に多く見られる大きな理由の一つです。
太ももの筋肉の過緊張と柔軟性の低下
スポーツをする中学生は、ランニングやジャンプ、キック動作などで太ももの筋肉を酷使します。
この筋肉を十分ケアせずに使い続けると、筋肉が過度に緊張し、柔軟性が失われてしまいます。
その結果、膝に常に引っ張る力が加わり、オスグッドの痛みを引き起こす原因となります。
痛みの軽減にはアイシングやストレッチも有効ですが、硬くなった筋肉を根本から柔らかくするためには、専門的なケアが不可欠です。
オスグッドの根本原因を見抜く専門家の役割
オスグッドの痛みは膝に現れますが、太ももの筋肉が硬くなるのはあくまで結果です。
その硬さを引き起こしている本当の原因は、普段の動き方のクセや、足首の硬さ、股関節のねじれなど、膝とは別の場所に隠されていることがほとんどです。
これらの原因を自己判断で特定するのは難しく、痛い部分だけをケアしても一時的な改善にしかなりません。
根本的な原因を正確に見抜き、適切な治療法を選択するためには、身体の構造や機能に精通した専門家による診断が不可欠です。
オスグッドを根本から治す!サポーターを卒業する3つのステップ
鍼灸治療で痛みの原因となる筋肉の緊張を解放
オスグッドの痛みを根本から改善するために効果的なのが鍼灸治療です。
鍼灸は、硬くなった筋肉の深部に直接アプローチし、血行を促進することで、筋肉の緊張を効率的に和らげます。
特に、太ももの筋肉の深い部分にあるコリや炎症を鎮める効果が高く、手技だけでは届かないオスグッドの痛みの原因に作用します。
痛みを感じる中学生の身体に負担をかけず、自然治癒力を高める安全な治療法です。
筋膜リリース整体で、成長期の身体の歪みを整える
成長期の中学生の身体は、骨格や筋肉のバランスが崩れやすい状態です。
オスグッドを根本から改善するためには、痛む膝だけでなく、骨盤や股関節、足首といった全身のバランスを整えることが重要です。
タイチ鍼灸接骨院の整体では、身体の歪みをチェックし、正しい位置に調整することで、膝への負担を減らし、オスグッドの再発を防ぎます
再発を防ぐためのセルフケアとリハビリ指導
施術で痛みが改善しても、普段の生活でまた同じように負担がかかってしまっては意味がありません。
タイチ鍼灸接骨院では、オスグッドの再発を防ぐためのセルフケア指導にも力を入れています。
1人ひとりに合った、柔軟性を高めるストレッチや、正しいフォームを身につけるための簡単な動き方の練習など、中学生が自宅で無理なく続けられるよう、一人ひとりに合わせたプログラムをご提案します。
1人で難しい運動は、理学療法士がマンツーマンで指導し、動かし方の修正を図っていきます。
まとめ
オスグッドは適切な治療を行えば必ず改善する症状です。
サポーターはあくまで補助的なものであり、痛みの根本原因を解決しなければ、中学生の大切な成長期に痛みを繰り返してしまいます。
タイチ鍼灸接骨院では、中学生のオスグッドに特化した施術と動き方の練習、再発を防ぐためのセルフ指導を行っています。
部活を思い切り楽しむためにも、膝の痛みを諦めずに、まずは一度ご相談ください。
コース紹介
熊本市北区のタイチ鍼灸接骨院は、鍼灸・整体・リハビリで根本改善を目指します。スタッフ全員国家資格者。肩こり、腰痛、自律神経の不調まで、一人ひとりに合わせた施術で健康な体づくりをサポートします。
このコラムを書いた人
理学療法士長塚 雄平 (ながつか ゆうへい)

経歴
- 2013年 熊本保健科学大学卒業
- 2013年 熊本の総合病院に入職
(整形外科急性期病棟リーダー・整形外来リハビリリーダー・デイケアセンターリーダー)
取得国家資格
- 理学療法士
取得資格・所属学会
- 運動器認定理学療法士
- OMPT国際コース basic corse 修了
- 日本理学療法士協会
- 熊本県理学療法士協会
- 日本転倒予防学会
- 日本徒手理学療法学会
- 日本筋骨格系徒手理学療法研究会
メッセージ
『痛みや動きを治すことができる職業』として、理学療法士を知り、目指すきっかけとなりました。
総合病院で12年勤務し、「痛みやしびれで手術が必要な方」、「手術をせずに治療を行う方」、「ご高齢で痛みが続いている方」など様々な方々の治療を行ってきました。
研修・学会で知識のアップデートを繰り返しつつ、痛みの原因分析に特化した国際コースにも数年参加してきました。
私は、痛みが良くなったときの皆様の笑顔がとにかく大好きです。
痛みの原因治療、再発予防に関しての知識・経験を活かし、『真の身体づくり』を、誠意をもってサポートさせていただきます。
ご予約・お問い合わせはこちら
TEL.096-339-5477
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