肩や首をセルフマッサージした際に指先に触れる、あの「ゴリゴリ」とした塊。 「この塊さえ潰せば楽になるのに…」と、強い力で押しつぶそうとしていませんか?
実は、その「ゴリゴリ」を力任せに扱うのは非常に危険です。理学療法士の視点から見れば、それは単なる老廃物の塊ではなく、筋肉や筋膜が「変性」を起こしているサインだからです。
この記事では、多くの人が気になる肩こりの「ゴリゴリ」の正体と、その本当の原因、そして安全で効果的な解消法について、専門的な視点から詳しく解説していきます。
理学療法士が解説!指先で触ると感じる肩のゴリゴリとは…医学的に見た、肩の「ゴリゴリ」の正体とは?
肩の「ゴリゴリ」の正体①硬く太くなった「筋線維の束」、筋硬結
慢性的な負担がかかり続けた筋肉は、微細な損傷を繰り返し、一部の筋線維が常に収縮したまま戻らなくなります。
これを、筋硬結と呼びます。 血行が途絶え、酸素不足に陥った筋肉が「助けてくれ」と信号を出している状態であり、無理に潰すと、筋線維をさらに傷つけたり、身体を守ろうと筋肉がさらに収縮し、組織がさらに硬くなる恐れがあります。
肩の「ゴリゴリ」の正体②筋膜の「滑走不全」と高密度化
私たちの筋肉は、「筋膜」という薄い膜で全身タイツのように包まれています。健康な状態では、この筋膜は潤いがあり、筋肉の動きに合わせてスムーズに滑ります。
しかし、長時間の同じ姿勢などで筋膜の滑りが悪くなると、隣り合う筋膜や筋肉とくっついて(癒着)、その部分の組織が分厚く硬くなってしまいます(高密度化)。
この筋膜の異常が、指先で感じる「ゴリゴリ」の正体であるケースも非常に多いです。
肩こりやゴリゴリが、マッサージを受けた直後は楽になっても、翌日には元通り……なぜ「揉むだけ」では翌日に戻ってしまうのか?
肩こりやゴリゴリの原因①原因①:長時間同じ姿勢(デスクワーク・スマホ操作)
パソコンやスマホを操作している時の前かがみの姿勢は、重い頭を支えるために首や肩の筋肉を常に緊張させ、ゴリゴリの最大の原因となります。
ゴリゴリが改善されても、同じような姿勢を続けていると、再度ゴリゴリの状態に戻ってしまいます。
肩こりやゴリゴリの原因②原因②:姿勢の悪さ(猫背・巻き肩・ストレートネック)
猫背や巻き肩といった姿勢の崩れは、肩甲骨の動きを悪くし、背中や肩の筋肉に持続的な負担をかけ、ゴリゴリを育ててしまいます。
このような姿勢のままであれば、いくらマッサージをしても、しばらくすると、元の肩ゴリゴリ状態に戻ってしまいます。
肩こりやゴリゴリの原因③原因③:運動連鎖の破綻
肩こりは肩だけの問題ではありません。
例えば、骨盤の後傾や胸郭の硬さがあると、腕を動かす際に肩甲骨や背骨が正しく動きません。
その結果、特定の筋肉(僧帽筋上部や肩甲挙筋)にのみ、過剰なストレスが集中し、何度ほぐしても再び筋肉は硬くなってしまいます。
肩こりやゴリゴリの原因④原因④:筋肉のアンバランス(弱い筋肉と使いすぎの筋肉)
本来働くべき背中側の筋肉(サボり筋)が弱っていると、その分、肩や首の筋肉(ガチガチ筋)が過剰に頑張るしかなくなり、負担が集中してゴリゴリが生まれます。
ガチガチの筋肉をほぐした後に、サボっている部分をしっかりと働かせる必要があります。
理学療法士が推奨する、安全かつ効果的な改善プロセス肩のゴリゴリを「組織レベル」で解消する3ステップ
肩のゴリゴリを解消する3ステップステップ1:【筋肉・筋膜】組織間の滑走性、伸張性を取り戻す
強い圧で潰すのではなく、皮膚や浅層の筋膜を優しく揺らしたり、持続的な圧を加えたりすることで、組織同士の「滑り」を再獲得します。
また、ストレッチなどで硬く収縮した筋肉を伸ばすことも重要です。
肩のゴリゴリを解消する3ステップステップ2:【関節の動きの改善】関節の可動域を広げ、「遊び」を作る
筋肉が緩んだ状態で、肩甲骨や胸椎(背骨)を正しい軌道で動かします。
そうすることで、ゴリゴリになっている肩の特定の筋肉への過負荷を分散させます。
肩のゴリゴリを解消する3ステップステップ3:【再学習】サボり筋の活性化
ガチガチに頑張っている筋肉を休ませるために、本来働くべき「サボり筋」を呼び起こします。
脳に「正しい体の使い方」「正しい姿勢」を再学習させることが、ゴリゴリを再発させない唯一の道です。
理学療法士と鍼灸師による専門的な施術タイチ鍼灸接骨院による専門的アプローチ
肩ゴリゴリへのアプローチなぜ専門家によるケアが必要なのか?
セルフケアは非常に大切ですが、長年かけて形成された頑固なゴリゴリや、その原因となっている体の歪み・クセを、自分だけで完全に解消するのは難しい場合があります。
専門家は、あなたのゴリゴリの本当の原因を的確に見つけ出し、安全かつ効果的なアプローチで根本改善へと導きます。
肩ゴリゴリへのアプローチ当院のアプローチ①:筋膜リリース整体で深層の癒着にアプローチ
当院の得意とする「筋膜リリース整体」は、ゴリゴリの正体である筋膜の癒着や高密度化に対し、持続的な圧をかけて優しく解放していく専門的な手技です。
自己流のマッサージでは届かない深層部にアプローチし、筋肉や筋膜の滑りを良くします。
肩ゴリゴリへのアプローチ当院のアプローチ②:鍼灸治療で血行を促進し、痛みを緩和
鍼治療は、ゴリゴリの芯となっている部分に直接アプローチし、血行を劇的に改善させることができます。
高い鎮痛効果も期待でき、頑固な痛みやコリを和らげます。
肩ゴリゴリへのアプローチ当院のアプローチ③:運動指導でゴリゴリを再発させない体づくり
ゴリゴリが解消されても、原因となった姿勢や体の使い方が変わらなければ再発してしまいます。
当院では、弱っている筋肉を鍛え、正しい姿勢を維持するための運動指導を行い、ゴリゴリが再発しない体づくりをサポートします。
また、生活習慣をお聞きし、ゴリゴリになりやすい生活習慣の改善を行います。
まとめ:「ゴリゴリ」の正体を知り、正しく安全なケアでスッキリ軽い肩へ
肩こりの際に感じる「ゴリゴリ」。その正体は、老廃物などではなく、硬くなった筋線維の束や筋膜の癒着です。
無理に潰そうとすると逆効果になるため、安全なストレッチや運動でケアすることを心がけましょう。
そして最も大切なのは、ゴリゴリを生み出す根本原因である「姿勢」や「体の使い方」を見直すことです。
もし、セルフケアだけでは改善しない頑固なゴリゴリにお悩みなら、ぜひ一度、私たち専門家にご相談ください。
熊本市北区のタイチ鍼灸接骨院では、あなたの「ゴリゴリ」の正体を的確に見極め、筋膜リリース整体、鍼灸治療、運動指導を組み合わせたオーダーメイドの施術で、根本からの改善をお手伝いします。スッキリと軽い、快適な肩を取り戻しましょう。
コース紹介
熊本市北区のタイチ鍼灸接骨院は、鍼灸・整体・リハビリで根本改善を目指します。スタッフ全員国家資格者。肩こり、腰痛、自律神経の不調まで、一人ひとりに合わせた施術で健康な体づくりをサポートします。
このコラムを書いた人
理学療法士長塚 雄平 (ながつか ゆうへい)

経歴
- 2013年 熊本保健科学大学卒業
- 2013年 熊本の総合病院に入職
(整形外科急性期病棟リーダー・整形外来リハビリリーダー・デイケアセンターリーダー)
取得国家資格
- 理学療法士
取得資格・所属学会
- 運動器認定理学療法士
- OMPT国際コース basic corse 修了
- 日本理学療法士協会
- 熊本県理学療法士協会
- 日本転倒予防学会
- 日本徒手理学療法学会
- 日本筋骨格系徒手理学療法研究会
メッセージ
『痛みや動きを治すことができる職業』として、理学療法士を知り、目指すきっかけとなりました。
総合病院で12年勤務し、「痛みやしびれで手術が必要な方」、「手術をせずに治療を行う方」、「ご高齢で痛みが続いている方」など様々な方々の治療を行ってきました。
研修・学会で知識のアップデートを繰り返しつつ、痛みの原因分析に特化した国際コースにも数年参加してきました。
私は、痛みが良くなったときの皆様の笑顔がとにかく大好きです。
痛みの原因治療、再発予防に関しての知識・経験を活かし、『真の身体づくり』を、誠意をもってサポートさせていただきます。
ご予約・お問い合わせはこちら
TEL.096-339-5477
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