
「練習の途中で、子どもがかかとを痛がる」
「整形外科でシーバー病と言われ、いったん良くなったのに、また痛がっている」
「良くなったり悪くなったりで、もう何か月も続いている」
「次は、どこに連れて行けばいいのか分からない」
お子さんのかかとの痛みで、このようなお悩みはありませんか?
先に結論をお伝えすると、シーバー病の痛みがくり返すのは、かかとだけの問題ではないことが多いです。
走ったり止まったりするときに体がぶれて、足首まわりの筋肉ががんばりすぎている。
この「体の使い方」が変わらないかぎり、練習に戻るとまた、かかとに負担がかかります。
今回は、熊本市北区のタイチ鍼灸接骨院が、シーバー病が起こる仕組みと、痛みがくり返す理由、当院の「ハリリハ(鍼治療&整体)」による施術の流れ、ご自宅で気をつけてほしいことまで、詳しく解説します。
成長期のかかとの痛みシーバー病とは?

シーバー病は、成長期の子どものかかとに起こる痛みです。
「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」とも呼ばれます。
シーバー病には、次のような特徴があります。
- 9〜14歳ごろの、スポーツをしている子に多い
- かかとの後ろや横が痛む
- 走る、ジャンプする、つま先立ちをすると痛みが強くなる
- 痛みをかばって、かかとを着かずに歩くことがある
なぜ、かかとが痛くなる?やわらかい骨が、くり返し引っ張られる

子どものかかとの骨は、まだ大人の骨のように固まっていません。
かかとの後ろの部分に、骨が伸びるためのやわらかい場所(成長軟骨)が残っています。
この部分が固まるのは、15歳ごろとされています。
かかとの骨には、ふくらはぎの筋肉からつながるアキレス腱と、足の裏の膜がついています。
走る、止まる、ジャンプするたびに、このやわらかい部分が上と前から引っ張られます。
それがくり返されて、痛みが出るのがシーバー病です。
熊本市北区タイチ鍼灸接骨院にシーバー病で来られるお子さん

当院にシーバー病で来られるのは、小学5年生から中学生のお子さんが多いです。
競技はサッカーが多くなっています。
痛むのは片足のことが多いですが、片方が痛くなったあと、反対のかかとも痛くなる子もいます。
「練習中に痛い」と話してくれる子がほとんどです。
多くの方は、すでに整形外科でシーバー病と診断を受けています。
そのうえで、次のようなご相談をいただきます。
- 良くなったのに、また痛くなった
- 良くなったり悪くなったりで、長いあいだ続いている
- どこに行けばよいのか分からない
まだ診断を受けていない方へまずは整形外科で確認を
かかとの痛みには、シーバー病のほかにも、いろいろな原因があります。
まだ病院に行かれていない方は、まず整形外科で診てもらうことをおすすめします。
とくに、次のようなときは早めに受診してください。
- じっとしていても痛い、夜も痛がる
- かかとがはっきり腫れている、熱をもっている
- ぶつけた、ひねった、高いところから飛び降りたあとから痛い
当院でも、はじめに痛みの場所と状態を確認します。
ほかの病気やケガが疑われるときは、整形外科の受診をおすすめしています。
良くなっても、また痛くなる理由シーバー病の子の多くは、体が「ぶれて」いる

シーバー病は、かかとの骨が固まる時期になると、おさまっていくとされています。
ただ、それまでのあいだ、良くなったり悪くなったりをくり返して、何か月も思いきりプレーできない子がいます。
当院でお子さんの動きを確認すると、多くの子に共通する特徴があります。
- 足もとが不安定
足の着き方がよくない子もいます - 股関節や体幹がグラグラしている
片足で立つ、止まる、といった動きで体がぶれます
体が安定せずにぶれていると、足首まわりの筋肉が、ぶれを止めようとしてがんばりすぎます。
その結果、ふくらはぎや足首まわりがガチガチに硬くなります。
硬くなった筋肉が、かかとのやわらかい部分を強く引っ張り、痛みが出ます。
休めば、いったん痛みは落ち着きます。
でも、ぶれる動き方がそのままだと、練習に戻ったときに、また同じ場所に負担がかかります。
これが、痛みをくり返す理由です。
かかとだけではないこともすねや膝の痛みも一緒に抱えている子が多い

当院に来られるシーバー病のお子さんは、かかとのほかにも痛みを抱えていることが多いです。
すねの内側が痛む「シンスプリント」や、膝の下が痛む「オスグッド」などです。
どれも、体のぶれを足や膝で受け止めつづけた結果として起こりやすい痛みです。
だからこそ、痛い場所だけでなく、体全体の使い方を見直すことが大切だと考えています。
熊本市北区タイチ鍼灸接骨院のアプローチ硬さをゆるめ、ぶれない体の使い方を身につける
当院では、鍼灸師と理学療法士が協力する「ハリリハ(鍼治療&整体)」で、シーバー病に対応しています。
硬くなったところをゆるめて終わりではなく、ぶれない動き方を身につけるところまで、二人三脚で進めます。
熊本市北区タイチ鍼灸接骨院の施術 ステップ1痛みの場所と、動き方のクセを確認する

はじめに、痛みの場所をしっかり確かめます。
同じ「かかとの痛み」でも、場所によって原因が変わるからです。
そのうえで、次のような点を確認します。
- 足首と足の動き
- 股関節の動き
- 姿勢と、重心のかけ方
- 走り方と、着地のしかた
- 立つ、座る、歩くといった、ふだんの動き

走るときだけでなく、ふだんの立ち座りや歩き方にも、動き方のクセは表れます。
かかとに負担をかけている動きがないかを、一つずつ見ていきます。

熊本市北区タイチ鍼灸接骨院の施術 ステップ2シールで貼る小さな鍼で、動きを出す

鍼は、「円皮鍼(えんぴしん)」というシールで貼る小さな鍼を使います。
硬くなって動きにくいところに貼り、足首や股関節が動く範囲を広げていきます。
円皮鍼は、貼るときの痛みがありません。
「鍼がこわい」というお子さんでも、これまで円皮鍼ができなかった子はいません。

あわせて、ガチガチになったふくらはぎや足首まわりを、手でゆるめていきます。
熊本市北区タイチ鍼灸接骨院の施術 ステップ3ぶれを止める動き方を、くり返し練習する

動きやすくなったところで、理学療法士と一緒に、動き方の練習をします。
- 足の着き方と、足の指の使い方
- 片足で立ったときに、体をぶらさずに止める練習
- 股関節と体幹で、体を支える練習

ポイントは、「止められていないところ」を、自分で止められるようにすることです。
体のぶれがおさまると、足首まわりの筋肉ががんばりすぎなくてすむようになります。

ふくらはぎのストレッチや、ご自宅でできるケアの方法も、あわせてお伝えします。
インソール・テーピングは必要?使う時期と、使わない時期を決めていく

インソール(靴の中敷き)
インソールは、使ってよいと考えています。
足首がうまく使えないうちは、足を着く場所によって、その上の体の使い方も変わります。
インソールで足もとを整えると、良い動き方を覚えやすくなります。

テーピング
テーピングは、動きを「止める」ためのものです。
痛みや炎症が強い時期には使います。
ただ、テーピングは正しい動きまで止めてしまいます。
そのため、痛みが落ち着いてきたら、使わない時期をつくります。
いつ使い、いつ外すかは、お体の状態を見ながら決めていきます。
練習は休むべき?多くの子が、練習を続けながら通っています
当院では、練習を続けながら施術を進めていくことが多いです。
どこまで練習するかは、本人の痛みを目安にします。
痛みが強いときは、無理をさせません。
大会や試合の予定がある場合は、はじめにお聞かせください。
どのくらい通えばいい?痛みが強いうちは週1〜2回。その後は間隔をあけて
通うペースは、痛みが強いうちは週に1〜2回をおすすめしています。
3〜4回目あたりから痛みが減り、ふだんどおりの練習をしても平気になる子が多いです。
痛みが減ったあとは、2週間ほど間隔をあけながら通っていただきます。
痛みのもとになっている動き方の練習を続け、体の硬さが戻らないようにケアしていきます。
※感じ方や回数には個人差があります。
どのコースを選べばいい?シーバー病の方におすすめのコース
- ハリリハ(鍼治療&整体)コース スタンダード 税込8,800円
円皮鍼や手技で硬さをゆるめ、理学療法士が足と体の使い方を練習します
ご予約のときに、「子どものかかとの痛みで相談したい」とお伝えください。
ほかのコースや料金の詳細は料金一覧をご覧ください。
シーバー病のお子さんにご自宅で大切にしてほしいこと
はじめのうちはふくらはぎまわりのマッサージから

はじめのうちは、ふくらはぎまわりのマッサージをお願いしています。
お風呂上がりなど、体が温まっているときに、ふくらはぎ全体を手のひらでやさしくほぐします。
強く押したり、痛いかかとを直接もんだりはしないでください。
慣れてきたら足と、足の指の使い方の練習

次に、足と足の指の、基本的な使い方を練習していただきます。
どの練習がよいかは、お子さんの足の状態によって変わります。
当院で動きを確認してから、その子に合った練習をお伝えします。
これだけはやめてほしいSNSや動画を見て、自己流でトレーニングする

SNSや動画を見て、自己流でトレーニングをするのは、やめてほしいと考えています。
理由は2つあります。
- 時期に合わないことがある
痛みが強い時期に負荷をかけると、また痛みが出ます - 良い動き方を覚えるじゃまになる
ぶれる動き方を直さないまま負荷をかけると、そのクセがさらに強くなります
「早く良くなってほしい」というお気持ちは、よく分かります。
だからこそ、今の体に合った練習を、順番に進めていきましょう。
熊本市北区でシーバー病にお悩みの方へシーバー病についてよくあるご質問
Q. 練習を休まないといけませんか?
A. 多くの子が、練習を続けながら通っています。
どこまで練習するかは、本人の痛みを目安にします。
痛みが強いときは、無理をさせないようにしてください。
Q. 子どもが鍼をこわがります。大丈夫ですか?
A. シーバー病では、シールで貼る小さな鍼(円皮鍼)を使います。
貼るときの痛みはありません。
これまで、円皮鍼ができなかったお子さんはいません。
Q. 成長が止まれば、自然におさまりますか?
A. かかとの骨が固まる時期になると、痛みはおさまっていくとされています。
ただ、それまでのあいだ、痛みをくり返して思いきりプレーできない子がいます。
また、体がぶれる動き方が残っていると、すねや膝など、ほかの場所に痛みが出ることもあります。
今の時期に動き方を見直しておくことが、この先のプレーにもつながると考えています。
Q. 整形外科に通いながら、受けられますか?
A. はい、並行して通っていただけます。
当院に来られる方の多くは、整形外科で診断を受けてから来られています。
Q. どのくらいのペースで通えばいいですか?
A. 痛みが強いうちは、週に1〜2回をおすすめしています。
3〜4回目あたりから痛みが減る子が多く、その後は2週間ほど間隔をあけて、動き方の練習を続けていきます。
まとめ:シーバー病は「ぶれない体の使い方」で、くり返さない体へ
シーバー病は、成長期のやわらかいかかとの骨が、くり返し引っ張られて起こる痛みです。
良くなってもまた痛くなる場合は、体がぶれて、足首まわりの筋肉ががんばりすぎていることが多くあります。

タイチ鍼灸接骨院では、鍼灸師と理学療法士が協力して、硬さをゆるめるところから、ぶれない動き方を身につけるところまで、二人三脚でサポートします。
「また痛くなった」「どこに行けばよいか分からない」という方は、お気軽にご相談ください。
膝の下が痛むお子さんは、オスグッドのコラムや、小学生(サッカー)のオスグッドの事例もあわせてご覧ください。
腰の痛みについては、腰椎分離症のコラムで解説しています。
コース紹介
熊本市北区のタイチ鍼灸接骨院は、鍼灸・整体・リハビリで根本改善を目指します。スタッフ全員国家資格者。肩こり、腰痛、自律神経の不調まで、一人ひとりに合わせた施術で健康な体づくりをサポートします。
このコラムを書いた人
理学療法士長塚 雄平 (ながつか ゆうへい)

経歴
- 2013年 熊本保健科学大学卒業
- 2013年 熊本の総合病院に入職
(整形外科急性期病棟リーダー・整形外来リハビリリーダー・デイケアセンターリーダー)
取得国家資格
- 理学療法士
取得資格・所属学会
- 運動器認定理学療法士
- OMPT国際コース basic course 修了
- 日本理学療法士協会
- 熊本県理学療法士協会
- 日本転倒予防学会
- 日本徒手理学療法学会
- 日本筋骨格系徒手理学療法研究会
メッセージ
『痛みや動きを治すことができる職業』として、理学療法士を知り、目指すきっかけとなりました。
総合病院で12年勤務し、「痛みやしびれで手術が必要な方」、「手術をせずに治療を行う方」、「ご高齢で痛みが続いている方」など様々な方々の治療を行ってきました。
研修・学会で知識のアップデートを繰り返しつつ、痛みの原因分析に特化した国際コースにも数年参加してきました。
私は、痛みが良くなったときの皆様の笑顔がとにかく大好きです。
痛みの原因治療、再発予防に関しての知識・経験を活かし、『真の身体づくり』を、誠意をもってサポートさせていただきます。
ご予約・お問い合わせはこちら
TEL.096-339-5477






